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勅使河原美加の半生

詞:戸川純
曲:吉川洋一郎
編曲:吉川洋一郎、飯尾芳史

“勅使河原美加の半生” is a song released by Togawa Jun Unit and included on her third album 極東慰安唱歌 as track #10.

君知るや慟哭の果て
長い涙の河をつくり
枯れ果てて土にかえり
砂となって舞うときの
あの甘美な諦念を
あの甘美な諦念を

願わくば砂と舞う前
土にかえった私に
君の好きな種をまいて
花を咲かせ実を
食べてね
その甘美な諦念を
その甘美な諦念を

極東慰安唱歌

詞:戸川純
曲:比賀江隆男
編曲:吉川洋一郎、飯尾芳史
 
“極東慰安唱歌” is a song released by Togawa Jun Unit and included on her third album 極東慰安唱歌 as track #9.

Disambiguation

極東慰安唱歌
Found on 極東慰安唱歌 album as track #9. This is the original version.
Found on 東京の野蛮 album as track #8. This is a remix of the original version.

サクラの国の旗振って
タリラッタ タリラッタ タリラッタタ
知らない人に声かけられて
貴方の名を呼んだ
ねえーねえー
あの雲はどこ
何処へ行くの
小高い丘の頂で
タリラッタ タリラッタ タリラッタタ
いたずらをしてぶたれた時に
貴方の名を呼んだ
ねえーねえー
この雨は何時 何時止むの

人間合格

詞曲:戸川純

“人間合格” is a song released by Togawa Jun Unit and included on her third album 極東慰安唱歌 as track #6.

夏のある日
こんだプール
水のしぶき受けながら
プールサイドに立つと判る
汗の匂い 唾の匂い
尿の匂いの 人の匂い
あまりにも人間的な匂いよ

冬のある日
火葬場で
いった人を泣いて送る
真っ白い空煙が昇る
骨の匂い あの黒髪の
こげてたった人の匂い
あまりにも人間的な匂いよ

春のある日
少年の部屋
誰かに聞いて知ったのか
本で呼んで知ったのか
栗の木に似た人の匂い
あまりにも人間的な匂いよ

家畜海峡

詞曲:戸川純

“家畜海峡” is a song released by Togawa Jun Unit and included on her third album 極東慰安唱歌 as track #5.
“G” is included on TOGAWA LEGEND SELF SELECT BEST & RARE 1979 – 2008 as track #5 on Disc 3.
※カセットブック『アルファベット』収録の「G」が原曲。

ひとつ 他人(ひと)のところで
i feel like a cattle girl
泣きながら豚のように
働く毎日

ふたつ 風浪を受けて
i feel like a cattle girl
極寒(ごっかん)の海見つめては
働く毎日

みっつ 深山越えたや
i feel like a cattle girl
親のように呼ぶ声が
動脈を走る

よっつ  抑留のつな
i feel like a cattle girl
断ち切って 帰るまで
働く毎日

いつつ 幾年(いくとせ)経るとも
i feel like a cattle girl
忘れまじき 被虐の日
家畜海峡を

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G

親の声がした
気がした 気がした
泣きながら豚のよに
働く毎日
私は忘れない
I feel like a cattle girl
親のように呼ぶ声が
動脈を走る

taken from ヴァリアス『GGPG「ALPHABET」1』
ビー·セラーズ/1984.9.20/CA+BOOK: ISBN4-938198-12-6 C02

曲解說:

5.G(家畜海峡)/戸川純(カセット•ブック『GGPG「ALPHABET」1』)

これは、『極東慰安唱歌』に入っている「家畜海峡」の原型です。本編の『極東慰安唱歌』に入ってる♪えいやさほい〜♪という掛け声は、編曲をしてくれた当時じゃがたらのOTOが考えたものですが、このテイクで♪えいやさほい〜♪と言ってるのはもうふたりいて、ひとりは大阪の男の子で、もうひとりがサンディー&ザ•サンセッツの久保田麻琴さん。アルファで知り合って、親しくさせていただいていました。

無題

詞:戸川純
曲:アンデス民謡
編曲:吉川洋一郎、飯尾芳史

“無題” is a song released by Togawa Jun Unit and included on her third album 極東慰安唱歌 as track #4.

親の様に私を呼ぶ 騒ぐ血の叫ぶ声よ
フブスガルの湖水に 浮かぶ人
焼けたゴビの土が恋しい

海蜘蛛よ憶え知るや この果てに国がある
騎馬の民の声 海流に乗っては 聞こえ来るよ

響く波の音
泣くように ああ 泣くように

眼球綺譚

詞:戸川純
曲:戸川純、吉川洋一郎
編曲:吉川洋一郎、飯尾芳史

“眼球綺譚” is a song released by Togawa Jun Unit and included on her third album 極東慰安唱歌 as track #1.

Disambiguation

眼球綺譚
Found on 極東慰安唱歌 album as track #1. This is the original version.
Found on 東京の野蛮 album as track #9. This is a remix of the original version.

忘我の裂け目から
溢れる川のように
悲怆の赤い花
散って舞う花弁のように
エーんエーんエーんと
泣きすぎて枯れ果てた
目から なお流れる 赤い涙
I’ll never forget you
I’m crying

衰弱の裂け目から
まだ泄れる息のように
悲怆の夕刻を
染めるあの斜阳のように
えーんえーんえーんと
泣きすぎて枯れ果てた
目から なお流れる 赤い涙
I’ll never forget you
I’m crying

雨の降る坂道
口笛を吹きながら
うつむいて思い出す
あの夏の空の色
エーんエーんエーんと
泣きすぎて枯れ果てた
目から なお流れる 赤い涙
I’ll never forget you
I’m crying
I’ll never forget you
I’m crying

蛹化の女

詞:戸川純
曲:Pachelbel
編曲:国本佳宏

“蛹化の女” is a song released by Togawa Jun and included on her first album 玉姫様 as track #9. The song uses Pachelbels song Cannon.

Disambiguation

蛹化の女
Found on 玉姫様 album as track #9. This is the original version.
Found on 東京の野蛮 album as track #6. This is a remix of the original version.
パンク蛹化の女
Found on 東京の野蛮 album as track #12. This is a punk remix of the original version.

月光の白き林で
木の根掘れば
蝉の蛹のいくつも出てきし
ああ

それはあなたを思い過ぎて
変り果てた私の姿
月光の凍てつく森で
樹液すする私は虫の女

いつのまにかあなたが
私に気づくころ
飴色のはらもつ
虫と化した娘は
不思議な草に寄生されて
飴色の背中に悲しみのくきがのびる

玉姫様

詞:戸川純
曲:細野晴臣
編曲:国本佳宏

“玉姫様” is a song released by Togawa Jun and included on her first album 玉姫様 as track #6.

ひと月に一度 座敷牢の奥で玉姫様の発作がおきる
肌の色は五色 黒髪は蛇に
放射するオーラをおさえきれない
中枢神経 子宮に移り
十万馬力の破壊力
レディヒステリック 玉姫様 乱心

もう何も見えない もう聞こえない
あなたの話が理解できない
異常な発汗と嘔吐の中で
六感は冴えわたる

神秘 神秘 月に一度
神秘 神秘 神秘の現象

赤い月の夜 座敷牢の奥で玉姫様の発作はつづく
獣なみの体温 眼光は稲妻
逆流する血液をおさえきれない
脳下垂体 子宮に移り
十万馬力の破壊力
レディヒステリック 玉姫様 乱心

もう何も見えない もう聞こえない
あなたの話が理解できない
異常な発汗と嘔吐の中で
六感は冴えわたる

神秘 神秘 月に一度
神秘 神秘 神秘の現象

憂悶の戯画

詞:戸川純
曲:Franz Wullner
編曲:国本佳宏

“憂悶の戯画” is a song released by Togawa Jun and included on her first album 玉姫様 as track #4.

鳥のような蛾が飛ぶ
黄金の鱗粉をまき散らし ほら
ジンダ ロンド マズルカと

私の肩にとまって 黄金のお声でさえずる蛾 ほら
コールユーブンゲン コンコーネ

蛾のお国の言葉は 黄金のお眼で交わすのよ ほら
いろは ひふみ さようなら

諦念プシガンガ

詞:戸川純
曲:Acosta Manuel Villafane
編曲:福岡豊

“諦念プシガンガ” is a song released by Togawa Jun and included on her first album 玉姫様 as track #2.

Disambiguation

諦念プシガンガ
Found on 玉姫様 album as track #2. This is the original version.
Found on 東京の野蛮 album as track #4. This is a remix of the original version.

空の彼方に浮かぶは雲
嗚呼我が恋愛の名において
その暴虐の仕打ちさえ
もはやただ甘んじて許す
牛のように豚のように殺してもいい
いいのよ
我一介の肉塊なり
ライラライラライ ライラライラライ
我一介の肉塊なり

空に消えゆくお昼のドン
嗚呼我が恋愛は終止せり
あの泥流の恩讐が
もはやただあとかたもなしや
愕然とする間もなく腐敗し始める
我一介の肉塊なり
ライラライラライ ライラライラライ
我一介の肉塊なり