髑髏の円舞曲

詞:太田螢一
曲:上野耕路

“髑髏の円舞曲” is a song released by ゲルニカ and included on their second album 新世紀への運河 as track #13.

炎の酒にこの身を燃やし 金の杯掲げれば
遠き時代の幕間抜けて 闇の舞台に蘇る
真紅のマントの骸骨達
剣の舞はしじまに冴えて
宴は巡る 月光映えて

カラカラ響く髑髏の笑い
カタカタ回る 髑髏は踊る

乾いたベーゼ この身を溶かし
繻子のガウンの裳裾を乱す
燭台浮かぶ過ぎこし栄華
蜘蛛の巣あやとる やかたの夢か
奈落の魂 広間に集い
死せる舞踊に従うつまさき
宴は巡る 果てなき夜に

カラカラ響く髑髏の笑い
カタカタ回る 髑髏は踊る

曲解說:

没落したさる贵夫人は、廃虚と化した館の大広間て、夜こと過きさった栄華に思いを馳せるのてあった。彼女な見下す先祖たちの肖像画の目が一際異樣に光るとある夜、一族ゆかりの者たちが永の眠りにつく霊廟の方角から舞踏会にても赴くかの如き賑やかな話し声のー団がこちらへと迫ってくる。驚愕する隙もなく大広間はマントを羽織り骸骨と化した昔の亡霊たちに埋めつくされてしまった。そして何処からともなく流麗なワルツの調が館中に響き渡り、亡霊たちの壮大な宴が今や始まった。昔の騎士たちは恭しく贵夫人をエスコート、久しく忘れかけていたギャラントリーな振舞に、蘇る尊厳は不気味さをも忘れさせ、なされるがまま彼女は舞踊の嵐の中へと飲み込まれていくのだった。それが彼女の死の舞踊となるとも知らすに……。

嗚呼、貴夫人の運命や如何に……。

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