ゲルニカ:リライティング・ヒストリー 1982-1989
Tracklist
- ゲルニカ1988コンサート
〜新機軸による蘇生〜 - ゲルニカ1989コンサート
〜自動式蝸牛管のまどろみ〜- 1989年4月8日 大阪市中央公会堂
- 1989年4月5日 日本教育会館一ツ橋ホール
作詞:太田螢一(except 08/09)
キャリル・チャーチル(08/09)
訳詞:松岡和子(08/09)
作曲:上野耕路
戸川純(ボーカル)(01~21)
上野耕路(ピアノ、その他)(01~21)
日比野裕幸(クラリネット)(18~21)
桑野聖(ヴァイオリン)(18~21)
向山佳絵子(チェロ)(18~21)
特典映像
- TVCM
- 『スィートキッス』(「銀輪は唄う」)
提供:株式会社チェリオジャパン
協力:株式会社チェリオコーポレーション
- 『スィートキッス』(「銀輪は唄う」)
- フォトストーリー
- 『春がくる頃』
掲載『和飲倶楽部』(Vol.1 No.1 April 1983)
製作:モスアドバタイジング研究所
発行:マンズワイン株式会社
協力:キッコーマン株式会社
- 『春がくる頃』
- ライブフォト
- (他)
写真
表1:上野茂都
表4 •ライブフォト:清水隆俊、石黒典生
東京都水道局水道記念館資料室
(株)ZEST
フォト•カラライゼーシヨン:ヴィンセント•ラットマン
- (他)
- ソロ・ピアノ&ダンス
作曲/ピアノ:上野耕路
振付:ニコラス・ディクソン- 「エマク•バキア」より抜粋 Extract from “Emak Bakia” (1985)
ダンス:ニコラス•ディクソン/坂木真司
上野耕路はダダ、シュールレアリズムの無声映画に音楽をつけるライブを行っているがこの曲はマン•レイの映画『エマクバキア』に作曲した曲の一部分。ピアノバージョン。 - 理性に帰る Retour à Raison (1984)
ダンス:ニコラス•ディクソン
マン•レイが最初に撮った実験映画と同時演奏する為に作曲された曲のピアノバージョン。 - ラヴ・フォー・スリー・ニュークス Love for 3 Nukes (1990)
ダンス:上原まゆみ
ニュークとは核兵器のことである。
ロイヤルバレエ出身のニコラス•ディクソンとダンス•スタジオでダンサーの動きと連動させながらその場で作曲されていった作品。
- 「エマク•バキア」より抜粋 Extract from “Emak Bakia” (1985)
- フィルム&ミュージック
- 水道組曲 Suite pour l’eau courante (1991)
水道施設という目的を超えて様々なイメージを搔き立てる異形の建造物。 - グリンソート Greenthought (1985〜1986,1990)
植物園、一同に会した植物、そこから聴こえてきそうな音楽と映像。 - クワーティーズ・キッチン Cuisine de Qwerty (1991)
- チェックメイト Checkmate (1987,1991)
初歩的トリック撮影によるアブストラクトな小品二編。
上野耕路のフイルムについて
上野耕路は1991年に全曲エレクトロニクス作品によるアルバム『レゼルヴォワール』を発表した。そのころ彼は映像とセットになった音楽というコンセプトに取り組んでいた。それに対するーつの回答であるここに収められた映像4点は、アルバム発売時のコンサートで演奏を伴い上映された。
作曲/演奏/映像撮影編集:上野耕路
- 水道組曲 Suite pour l’eau courante (1991)
上野耕路
1970年代後半〜80年代初頭パンク/ニュー•ウェーヴ/テクノ •シーンで活躍。オーソドックスな作曲技法、電子音楽とポピュラー音楽のセンスを備え、戦前アヴァンギャルドへの傾倒を見せる。「’89毎日映画コンクール音楽賞」「ナント三大陸映画祭音楽賞」「第32回プラハ国際テレビ祭チェコクリスタル賞」受賞。全音から「上野耕路ピアノ作品集」出版。日本作曲家協議会会員。JASRAC正会員。
日本大学芸術学部映画学科非常勤講師。
Remerciements:
尚乃ラットマン 長田江里 篠崎恵子 葵陵映像有限会社
荒木奈穂子 吉野道明 (株)堀内カラー
その他情報提供をいただいた全ての方々に感謝いたします。
Guernica
Rewriting History
live performance and video footage 1982-1989
1982年にファーストアルバム『改造への躍動』をリリースしたゲルニカはリーダー上野耕路(作曲、演奏)と太田螢一〈美術、作詞)戸川純(ボーカル)による日本の音楽史上稀な作品群を発表したグループであり、その作品は色褪せることなく今も唯一無二の光彩を放っている。このDVDには彼等の88年セカンドアルバム『新世紀への運河』発表にあわせて行われた『新機軸による蘇生』ツアーよりクラブクアトロの復活ライブ、翌89年サードアルバム『電離層からの眼指し』にリンクして行われた『自動式蝸牛管のまどろみ』ツアーから抜粋された21曲が収録されている。これらは数少ないゲルニカのパフォーマンスの稀少な映像である。特典映像にはゲルニカ出演のTVCMやフォトストーリー等も収録されている。
『ソロ・ピアノ&ダンス』に収録された3曲は上野耕路が87年より参画したバレエカンパニー“チュチュランド”の振付師ロイヤルバレエ出身のニコラス・ディクソンとのコラボレーションにより行ったダンスとピアノによるパフォーマンスである。
『フィルム&ミュージック』には、「映像とセットになった音楽」というコンセプトにもとづく上野耕路撮影の映像4点を収録。これらの発表は1991年の彼のコンサートでの上映以来である。
これらの記録はいずれも上野耕路のアートを知る上でたいへん興味深い。