黒の舟唄

詞:能吉利人
曲:桜井順
原唱:野坂昭如

鬱と躁』track #10,『不浄理の唄』 track #6

男と女のあいだには
ふかくて暗い河がある
誰も渡れぬ河なれど
エンヤコラ今夜も舟を出す
ROW & ROW
ROW & ROW
ふりかえるな
ROW ― ROW

おまえが十七おれ十九
忘れもしないこの河に
ふたりの星のひとっかけら
流して泣いた夜もある
ROW & ROW
ROW & ROW
ふりかえるな
ROW ― ROW

あれからいくとせ漕ぎつづけ
大波小波ゆれゆられ
極楽見えたこともある
地獄が見えたこともある
ROW & ROW
ROW & ROW
ふりかえるな
ROW ― ROW

たとえば男はあほう鳥
たとえば女は忘れ貝
まっかな潮が満ちるとき
亡くしたものを想いだす
ROW & ROW
ROW & ROW
ふりかえるな
ROW ― ROW

おまえとおれとのあいだには
ふかくて暗い河がある
それでもやっぱり逢いたくて
エンヤコラ今夜も舟を出す
ROW & ROW
ROW & ROW
ふりかえるな
ROW ― ROW
ふりかえるな
ROW ― ROW

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