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アポジーのテーマ~スペース・フォクロア~

詞:沙帆咏児
曲:福岡裕
編曲:福岡裕
歌:アポジー(三宅裕司)

“アポジーのテーマ~スペース・フォクロア~” is a song released by アポジー&ペリジー and included on their album 超時空コロダスタン旅行記 as track #6.

Ta,Tao,Tao Tao,Ta,Tao,Ta
Ta,Tao,Tao,Ta、Tao

飛んで行け 相対宇宙 あるがまま
零(ゼロ)は無限に 無限は零に

滑りこめ 平行世界の 扉あけ
夢は現(うつつ)に 現は夢に

めぐりあうはず 自分と自分
步み出すのさ 唯一の道を

Ta,Tao,Tao Tao,Ta,Tao,Ta
Ta,Tao,Tao,Ta、Tao

耳澄ませ 超高速の ささやきに
過去は未来に 未来は過去に

輝かせ 超現実の 太陽を
影は光に 光は影に

いだきあうはず 自分はみんな
照らし出すのさ あまねく道を

逆さ賢人・イーガス~侏儒迷宮~

詞:越美晴
曲:越美晴
編曲:越美晴
歌:イーガス(森の木合唱団)

“逆さ賢人・イーガス~侏儒迷宮~” is a song released by アポジー&ペリジー and included on their album 超時空コロダスタン旅行記 as track #5.

東の空 虹が溶けて
めぐり会えたら
運命さえ 逆さまだね
螺旋仕掛けサ

一千一秒
伽話 聞かせてあげる

嗚呼!
この世の夢の迷宮(ダイタロス)に
迷い込んだ キミだね ボクだね

水平園(ホリゾント)に現(うつ)る月は
謎の微笑み
ささやくのは嵐のトゲ
階段刻む

過ぎ去る日々は
鮮やかにも 虛構の調べ

嗚呼!
この世の夢の迷宮(ダイタロス)に
迷い込んだ キミだね ボクだね

遙か彼方
銀の船が 滑りだしたよ
悲しいほど 愛したなら
また 会えるから

アニマロイド・MVⅡ~Tragic-Comèdie~

詞:越美晴
曲:越美晴
編曲:越美晴
歌:アニマロイド・MVⅡ(越美晴)

“アニマロイド・MVⅡ~Tragic-Comèdie~” is a song released by アポジー&ペリジー and included on their album 超時空コロダスタン旅行記 as track #4.

石榴色の宇宙の唇を見つけて
私の中にほ私の知らない仮面
• • • •
操つる明日

天鵞絨(ビロード)の足で近寄る魔法の翼
自分の事なら自分でなんかできない

蝙蝠(こうもり)傘をさしたあの子が
いつか通った気もするけど

Tragic-Comedie 愛が見えない
Tragic-Comedie 愛に戻れないの

緑色の星の花びらにロづけて
あの子の事ならひとつもわからないから
• • • •
いたずらばかり

鏡に写った自分に溺れる白夜
それより地球の事なんか考えてね

つぶやきの呪文は内緒なの
ねじを卷きすぎた未来ね

Tragic-Comedie 愛が見えない
Tragic-Comedie だけど愛してるの

プロフェッサー・パーセク

詞:大野方栄
曲:上野耕路
編曲:上野耕路
歌:プロフェッサー・パーセク(田上浩史)

“プロフェッサー・パーセク” is a song released by アポジー&ペリジー and included on their album 超時空コロダスタン旅行記 as track #3.

はじまりは 全て プロウトプラズム
神秘の源 最後の切り札
暗闇の中の 意識をさすらう
リアリストだから ロマンを選んだ

ああ 存在も
さあ 飛び越えて
今 呼びかける言葉に真実を託す

複雜に絡む 宇宙のパズルも
すてきな手品で 1つの絵になる
ポシビリティだけに震える魂
教えてあげよう その名はパーセク

ああ よどみ無く
さあ 高らかに
今 祝福の歌声 君に送りたい

ああ 果てし無く
さあ 永遠に
今 生命に溶けあう無垢のサイエンス

Story:

火星と木星の間に浮かぶ小惑星ホロンの秘密研究所。天才科学者・内面宇宙学者のプロフェッサー・パーセクは、その全智全能を傾けて2台のロボット、アポジーとペリジーを完成させようとしていた。

突然、轟音と共に激しい衝擊が研究所を搖さぶり、プロフェッサーは床に放り出された。その拍子に回路は手から離れて床に転がり、倒れてきた棚の下敷きになって壞れた。

正体不明のロケットが接近しつつあることを、プロフェッサーはレーダーで知っていた。逃れる術のないことを悟った彼は、衝擊を受ける前に何とかロボット達を完成させようとしたのだが、間に合わなかった。

万事休す!

プロフェッサーは何とか起き上がって、2台のロボットの作動スイッチを入れた。「お前達は人間の歷史を变える重大な使命を負っている。それを果たすため、すぐロケットで脱出しろ。アポジー、お前の胸には回路がひとつ足りない。その• • • •」

ミサイル攻擊が言葉をさえぎった。

(ああ、もう死ぬんだ。でも、自分は可能性の中に生き続ける• • •)

そんな奇妙なことを声にならぬ声で叫びながら、プロフェッサーの意識は暗黑に呑みこまれていった• • •

アポジーとペリジーのロケットはスペースワープで相手のレーダー圈外へと脫出した。主人の命令に忠実なこの2台のロボットは、プロフェッサーから託された使命が何かを知るために、そして彼が口にしかけた名前のわからない回路を手に入れるため宇宙を旅しようと決心した。

真空キッス

詞:松本隆
曲、編曲:細野晴臣
歌:アポジー(三宅裕司)&ペリジー(戸川純)

“真空キッス” is a song released by アポジー&ペリジー and included on her special single EP “月世界旅行” as the B side track. The song was later included on her second album 超時空コロダスタン旅行記 as track #9 and included in TOGAWA LEGEND SELF SELECT BEST & RARE 1979 – 2008 as track #3 on Disc 3.

回転木馬のオルゴール
赤青緑のイリユミネーション
あなたピエロの真似しながら
鏡の迷路へと手招きしてる

雲間にそびえる観覧車
下を見ちゃだめよ 目がまわる
黄昏色の遊園地に
無数の風船が舞い上るのよ

真空キッス きつく抱かれると
真空キッス チッ息しそうよ
受動的な私 性格ネ
自動的に瞳 閉じてるの

カヌーは漂泊(ながれ)て 密林(ジャングル)へ
ガイドはライフル乱れ射ち
機械仕掛の野獣たちに
おびえる振りをして しがみつきたい

真空キッス 人目も気にせず
真空キッス 人ごみの中
刺激的に息を止めたまま
悲劇的に私愛してる

真空キッス きつく抱かれると
真空キッス チッ息しそうよ
受動的な私 性格ネ
自動的に瞳 閉じてるの

黄昏色の遊園地に
無数の風船が舞い上るのよ

taken from アポジー&ペリジー『月世界旅行』
¥EN(アルファ)/1984.7.10/EP:YLR-712 ⓟ1984 ALFA MUSIC, INC. Licensed by ALFA MUSIC, INC.

月世界旅行

詞:松本隆
曲:細野晴臣
編曲:細野晴臣, 国本佳宏
歌:アポジー(三宅裕司)&ペリジー(戸川純)

“月世界旅行” is a song released by アポジー&ペリジー and included on her special single EP “月世界旅行” as the A side track. The song was later included on her second album 超時空コロダスタン旅行記 as track #2 and included in TOGAWA LEGEND SELF SELECT BEST & RARE 1979 – 2008 as track #2 on Disc 3.

青い月に飛んでゆくのよロケット
まるで星の海に浮かべたゴンドラ

キスされるたび ウサギみたいに
とびはねる気持

あのね、たぶん、とても好きなの 知ってた?
でもね、それは、まだね内緒よ いいでしょう?

やさしい肩に頬寄せながら
銀河のハネムーン

あなたと二人きりで 月世界旅行しているの

Ti Ti Ti Ti HO-SHI-GA-FU-RU
Ti Ti Ti Ti DO-RE-MI-FA-SO

あなたうまく着陸してね 心に
私ふわり 月の砂漠を逃げるわ

倖わせ過ぎて こわくなるから
素直じゃなくなる

きらめく丘を越えて 月世界旅行しているの

Ti Ti Ti Ti HO-SHI-GA-FU-RU
Ti Ti Ti Ti DO-RE-MI-FA-SO

Ti Ti Ti Ti HO-SHI-GA-FU-RU
Ti Ti Ti Ti DO-RE-MI-FA-SO

あなたと二人きりで 月世界旅行しているの

Ti Ti Ti Ti HO-SHI-GA-FU-RU
Ti Ti Ti Ti DO-RE-MI-FA-SO
DO-RE-MI-FA-SO-RA-SHI-DO

taken from アポジー&ペリジー『月世界旅行』
¥EN(アルファ)/1984.7.10/EP:YLR-712 ⓟ1984 ALFA MUSIC, INC. Licensed by ALFA MUSIC, INC.

(something extra) 愚行

詞:戸川純
曲:戸田誠司

“(something extra)” is a song released by ヤプーズ and included on their first mini-album CD-Y as track #4.

「愚行」朗読

【愚行】 文•戸川純

A子は死ぬ程愛しているB夫に、とある喫茶店で「別れてくれ」と言われた。
「僕はC子ちゃんという子のことを好きになっちゃったんだ。ごめんよ。悪いけど、別れてくれ」
A子はガーンと、きた。悲しい。泣いた。
「な、泣かないでくれ、君に泣かれると、つらい、やはり、うーむ」
偽りの愛の言葉を言うことは、もうできなかったが、B夫はやさしい男だったので、A子の悲しみを、少しでもなぐさめてやりたかった。
「……そうだ、お別れに、ねっ、お互い、大切なものをひとつ、交換しよう。で、記念に、ずっと持っていよう。ね、そうしよう。明日、最後にもう一度ここで二時に会おう。そんとき持ってきてくれ。ねっ、ねっ」いつものA子なら、「あっ、やっぱりB夫ってやさしいなあー」と、素直に思えたであろう。しかし、ふられた女の心理は、普通の女の子を、呪われた悪魔に変えてしまう。もう既に、A子はB夫を憎み始めていた。
A子は顏をあげた。
「……わかったわ。明日、お互いの大切なものの交換が終わったら、私はあなたをあきらめるわ」
「わーわかってくれたのかい、A子!君は僕なんかより。素敵な男をさがして、幸せになっておくれ。それじゃ、今日はさよなら!」
B夫はホッとして、逃げるように去って行った。その背中を見つめながら、A子はニヤッと笑った。

次の日の、同じ喫茶店。
A子は少し早めに来ていた。B夫が、来た。
「やあ」「どうも」
「持ってきたかい?」「ええ」
A子の目は、赤く充血していた。B夫は、やはり罪悪感に駆られ、思った。(ゆうべ寝ずに泣いていたのだろう……かわいそうだが、仕方ない)
B夫は振り切るように、「さあっ、僕のは、これだよ。父が昔、ドイツの骨董屋から買ってきてくれた、古い萬年筆だ。とっても大切にしていたんだよ。でも、君にあげようね」
B夫がさし出すと、A子は受けとった、「ありがとう」今度はA子の番だ。
「私のは、これ」
A子は、増々目を赤くして、白い小さな箱をさし出した。
「何だろう」「あけてみて」
それは、あぶら紙に包まれた、A子の人さし指であった。「ギャッ!」
B夫は、眼球が落ちそうなくらい、目を見開いて、震えた。さらに目を充血させて、A子は言った。「私の、大切なものよ、わかるでしょう。ゆうべ切ったのよ。いやー、痛くて痛くて」
A子はもう、正気ではなかった。A子のその声は、いつになくバカでかく、そしてやはり震えていた。「激痛ってこのことを言うのね。家からこのキッサ店への道順もわかんなくなったくらいよ。でも、約束の一時間前に家出たから、逆に早く着いちゃって、エへへへ」
A子はもう、自分で何を言ってるかわからなくなって来た。そして、B夫には何も聞こえてはいなかった。ただ胸が速く鼓動を打つのだった。
「私ね、これないと、いろいろ困るんだけど、大切なものって言うから、これをあなたにあげるわ。ないとほんとに困るのよ、大切なのよ、これ……」
と、A子は白い箱の中味を指さそうと、した。「あああ」B夫はうめいた。A子は指さそうにも、その指は、当の箱の中にあったのである。
「ほら、もう困るわ」

ヒト科

詞:戸川純
曲:中原信雄

“ヒト科” is a song released by ヤプーズ and included on their first mini-album CD-Y as track #3.

凍てつく冬でも 火事はおきる雪とかし
阿鼻叫唤の中で 熱く熱く燃ゆる

私は見ていた 冬のような厳しさの
あの身も凍る状況で なおも燃ゆる我が炎

ヒトは知能だけで 動物の頂点に
立ったんじゃないんだ ヒトは凄いんだよ

さあ もう 傷は癒えた 立ち上がり いざ行かん
さあ もう 痣は消えた 走り出し いざ行かん

私は見ていた 熱砂のうえ乾きの中
あの身も焦げる状況で どこかなぜか冷静だった

羽虫

詞:戸川純
曲:中原信雄

“羽虫” is a song released by ヤプーズ and included on their first mini-album CD-Y as track #2.

得たひのしれぬ羽虫の
運んで来た悪ひ熱を
少年は、半ズボンから伸びた、陽に燒けたその足のひざにイタダいて、床に伏した。

父は汗をたくさんかくと良いのだと言ひ、
着物の下に下着を何枚も着せられ、
ゆだる樣なふとんの中で食った梨が美味かった。
しかし、ジッとしているだけとは、なんともなんぎなことであります。
誉められるわけでなし、駄賃を貰えるわけでもない(ハハハ。と、これは冗談であります)。
早く元気になりたひ。
フト見ると、まくらもとにゆんベの虫の奴めはひからびていた。

いつまでも、熱はひかなかった。

シアー・ラバーズ

詞:戸川純
曲:戸田誠司

“シアー・ラバーズ” is a song released by ヤプーズ and included on their first mini-album CD-Y as track #1.

私は青 紺碧の
あなた飲み込み Marine Blue
私は青 晴天の
あなたを覆う Sky Blue

だけど自由にはなつの スピーディーに
そしてあなたを見守る Sheer Blue

私は赤 炎をはなち炎上する 紅蓮 Fire Red
私は赤 鮮血の熱く滴る Blood Red

私からはなちたつは スピーディーに
薔薇の香りの Deep Red
私から流るるは スピーディーに
薔薇のかたちの Sheer Red

輝きは ひとつのいろ
どんな時代にも すべての人が
だいじにしてきた

Brilliancy, a firm color
Necessary, all the time
The what it is the color of love maybe

白いしぶき輝く スピーディーに
光しかそこにはまだ なにもないから
そしてあなたを見守る Sheer White

私は青 紺碧の 私は赤
あなたは白 プラチナの
あしたは白